旭川市内で設計を進めている新しい木造住宅です。
既に何度も足を運んではいるのですが、時間ごとの陽の入り方や景色、雰囲気が気になったので、朝・昼・夕と時間を変えて再度チェックをです。
ここは市内中心部にも近く利便性が高い上に周辺環境がとても素晴らしく、前面道路側には豊富な緑、背面には木立と遠景、そして夕暮れどきには夕日も眺めることができます。
早朝の太陽。奥の林がありますが6:30くらいから、この方向に太陽が顔を出し始めます。子供室など朝日が入る位置に計画して、健康的な家にしたいですね。
正午付近の影の方向。さすがに今の時期は太陽高度が高いのでわかりづらいですが、隣地の建物の影になる方向がはっきりとわかります。日影ソフトで季節毎に影の位置のシミュレーションを行いますが、こうして実際を目の当たりにすることも大切ですね。
前面道路側には大きな白樺が植わっているので、木漏れ日が室内に届くといいなと考えています。
隣地には存在感のある松の木。この木立との見え方やバランスも考慮して外部空間の設計を進めます。こうした近隣の樹木とのバランスを考慮して計画を行うと、新築当初から建物が周辺環境になじんだ雰囲気にすることができます。
背面には素晴らしい遠景。スキー場が見えます。ナイターの時間はとても美しいのではないでしょうか。2階からはこの眺望を臨める計画にしようと思います。
夕方の時間はこんな感じの夕日です。スキー場の方向とは微妙にずれて沈んでいくので、日中と夕方は見せる景色の方向を微妙に分けて開口部の検討をする必要がありそうです。
測量時に「真北」の方位は計測しているのですが、やはり体感でわかることや現地でなければわからない複合的な条件が隠れているので、
現場で丁寧に敷地を観察することは大切ですね。
敷地の魅力を最大限に活かした計画にしようと思います。