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佐世保市に建つ3人家族のための平屋の木造住宅です。
施主は新居の新築を決心してから土地の取得後、複数の工務店、設計事務所そして建築家などを訪ね、最終的に知人を介して我々と知り合うことになりました。遠隔地ではあったものの、最初の打ち合わせからすぐにイメージや方向性を共有することができ、設計を依頼して頂くことになりました。

その際に施主からは　「コストを抑えた計画」「平屋」「室内からも自然を十分に感じることができること。」「使いやすく落ち着きがあり、いい意味で普通であること。」などが要望として求められました。敷地は佐世保市の北側に位置する住宅街ですが、隣地に森がありとても個性的な場所でした。この個性的な敷地の特徴を最大限に生かしつつコストを抑えた計画とするために、建物外形を可能な限りシンプルにまとめ、背後の森に開いた計画としました。結果、全ての居室の窓からは森の緑があふれ、部屋ごとに個性のある落ち着いたものとすることができました。また、家族が最も長い時間をともに過ごすLDKはシンプルなワンルームとし、南東向きの横連窓から差し込む光は、室内に過不足のない明るさと十分な緑をもたらしています。ここでも周囲の緑は室内の雰囲気を特徴づけるものとなっており、家族がいつでも自然の中で時間を共有できる穏やかな住宅になったのではないかと思っております。