旭川市の中心部に近い小高い丘に建つ住宅。
住宅地でありながら、前面道路を挟んだ向かい側には豊かな緑地が並び、背面にはカラマツ林と市内を見渡す素晴らしい眺望を臨むことができる。
一方で北国ならではの「雪庇の方向」や「排雪スペース」も同時に検討した配置計画となっている。
また、今回の住宅では道産材である道産カラマツ(コアドライ)を構造材として使用しており、それらの道産材の使用可能寸法を把握した上で
構造計画や配置計画を行い、全体計画をまとめ上げている。
このように材料の事前調査や手配、ヒアリングを設計段階から行うことで、安価で魅力的な地場産材を無理なく使用した建物をつくることができ、
それらの地場産材が必然的に生み出す質感、色、スケール感が雰囲気となり、デザインと相まってこの場所固有の魅力を作り出すことができるのではないかと考えている。
[本計画で使用した主な道産材]
・構造材:道産カラマツ(コアドライ)
・外壁材:道産カラマツ(特注リブ外壁)
・造作材:タモ及びナラ
・床材 :セン
・左官材:ホタテ漆喰
・その他:札幌軟石 鉄平石
・家具 :旭川家具
所在地 | 北海道 旭川市 |
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用 途 | 一般住宅 |
構 造 | 木造 |
規 模 | 約120㎡ |
断 熱 | ・屋根:EPS断熱材 180mm ・天井(一部):ブローイング吹込 300mm ・壁:グラスウール 210mm ・基礎:EPS断熱材 150mm |
換 気 | 1種 |