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ホテルの一室、小さなシングルルームの改装計画。

かつて、バス運転手やガイドの方のために用意されていたシングルルーム。時代が変わりインターネットでの個人予約が一般的となった今、このシングルルームを改装して、一人旅の方を想定した客室をつくることになった。

部屋の構成は囲われたベッド、窓辺のベンチ、机、簡素な水廻りである。
窓辺の小さなベンチとベッドはいずれも、優しく囲われ、窓の外に向かい、一人の時間をただ静かに過ごせるように考えて設計を行った。

地元の白樺は広葉樹でありながら、つい触れたくなるような優しい木肌が特徴の木で、「囲われる」「包まれる」というこの部屋の主旨に相応しいと考え、内装や家具のすべてに用いた。