北海道、帯広市内の一般住宅内に併設された茶室。露地、待合、広間、小間、台所、水屋が設置され茶事を行うことが出来る基本的な機能を備えた茶室です。
露地の奥にある小間は平三畳台目の席で、建物全体の設計上の制約から道具畳のみが京間、その他を江戸間とした変則的な席となっています。
小間の客座の出入り口としては躙口に加えて縁に面した腰付障子の貴人口が設けられており、他の障子窓などと合わせて壁面に変化をもたらすと同時に北側の柔らかい採光を室内にもたらしています。
また、茶道口と給仕口は通い口としており、前述の貴人口や大小の障子窓とともに席全体に変化を与え、江戸間でつくられた小間の窮屈さを感じさせない設計となっています。
広間には露地に面して縁がもうけられており、畳は京間で、四畳半切りの位置に炉を設けています。
また、併設する待合には大炉が設けられるなど、小間や広間とともに各種のお稽古や茶事、茶会が行える実用的で雰囲気がある茶室となっています。
所在地 | 帯広市 |
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用 途 | 茶室(数寄屋)、広間八畳、待合六畳、小間三畳台目、露地 |
構 造 | 木造 |
規 模 | 約76㎡(茶室部分) |
断 熱 | |
換 気 |